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開催趣旨
[ 水が奏でるシンフォニー ー 小水力と省電力とのコラボレーション ー ]
 産業革命以降、 我々は石油をはじめとする化石燃料にエネルギー源を求めながら現在の豊かな文明社会を築いてきました。しかしそれと引き換えに大量の廃棄物を生み出し、 それはついに循環の限度を超え、地球規模の環境問題を引き起こしています。また言うまでもなく地下資源には限界があり、 やがてこれらは採掘不可能となって、 近い将来には現在の生活が成り立たなくなることが明白となっています。
 さらに、 3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う原発事故は、 これまでのエネルギー政策、 更にはライフスタイルそのものを大きく転換する必要性を日本社会に迫っています。 安全で永続的な社会を構築していくためには、 化石燃料に頼ることなく自然エネルギーをベースとした社会構造への変革が必要です。 我々の基本テーマである「小水力の活用」は、 わが国の自然エネルギー政策の根幹をなす要素であり、 その普及促進は今や早急に推進すべき国家的課題となったと言えるでしょう。
 昨年、市民出資による実用的小水力発電所を全国に先駆けて構築・運用した山梨県都留市において、第1回全国小水力発電サミットが開催されたところですが、 第2回となる今回の富山サミットでは、 震災以降はっきりと変化した自然エネルギーへの社会的要求に呼応すべく、 次の3点をテーマとして議論していきたいと考えます。
<第1のテーマ> 豊かな水に気付く
 人間の生活空間に安定的に制御された水が流れていることは、それ自体が重要な価値です。その水は農業に使われ、 洗い物や洗濯にまた、 防火に使われたり、 子どもの遊び場になるなど様々な価値を生み出しています。そしてもちろん落差を利用してエネルギーとして利用することもできます。水は恵みであると同時に土砂災害などの災いももたらしますが、 先人たちの知恵によりこれを適切に制御することで日本の農業をはじめ各種産業が発達しました。我々の身の回りに既に存在する豊かで安定した水を再認識し、 それが生み出す可能性を考えなおします。
<第2のテーマ> 地域に根ざした技術をひらく
 富山県では1920年代から螺旋水車をはじめとする多くの水車が開発され、 水力の機械的利用が行われてきました。今ではほとんどの水車が姿を消しましたが、 今新たに小水力発電への期待が高まる中、 高い技術に裏付けられた近代的な小水力発電技術と利用技術の開発が求められています。
 地域の知恵と経験に根ざし、 地域の環境に適した新しい社会技術の開発について議論を深めます。
<第3のテーマ> 安全で豊かな未来をつくる

 東日本大震災に伴う原発事故を契機に、 安全で永続的な未来社会構築への意識変革が急速に進んできています。今我々は、 自然エネルギーを基盤とする再生可能なエネルギーシステムへの転換を現実のものとして明確に意識し、 速やかに移行していくための準備が必要です。このことは地域に新たな産業を生み出し、 また電気自動車などを利用した新しいライフスタイルの創出にも繋がって行くことでしょう。
 未来に向けて社会が大きく変動しはじめたこの機会を好機ととらえ、 小水力発電の果たすべき役割について考えます。

 これら3点の議論を踏まえ、 小水力エネルギーの利用が新たな経済活動として社会に定着するために必要となる提案を取りまとめ、 宣言文として全国に発信したいと考えます。

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第2回全国小水力発電サミット実行委員会
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